【 ソープ四方山話 〜 その29 】
 
 
初老の遊興人奮戦記その1

 
 私は60歳が近くなった頃、セックス談義10〜勃起不全治療剤に書いた通り、できれば手を出したくなかった勃起不全治療剤のレビトラをとうとう使うようになった。とにかく急激にペニスの勃ちが悪くなってしまったからだ。そして、まだエロ遊びをあきらめる年齢ではない。
 ソープの女が──このチンポ、私の魅惑の裸を目の前にしてどうして勃っていないの?──と怪訝に思えば、女は間違いなく──この人、私がタイプではないみたい(或いは、この人、私への興味が冷めたみたい)──と思うだろう。
 そんなふうに嬢にマイナス思考を浮かばせておいて、軟弱なチンポでバギナに前後運動したとて、嬢が気持ちよくなるということは先ずあり得ない。それではせっかくの有料セックスが大変つまらなくなる。
 ソープ嬢は、性的魅力の発揮が商売の要なのだと思い、男にエロ波を送って頑張っているのだから、勃起不全というのは、頑張っている女の気持ちをとにかく萎えさせる。だから、どうにも遊びを盛り上げられない。
 ソープ嬢からすれば、客が息クサとか、どチビ、どデブ、ど禿、脂ぎりすぎた男、クサチン、包茎、横柄、遅漏、デカマラ、こういうことの単一該当だけならなんとか我慢もするが、勃たないペニスだけはどうしょうもない。要するに、きちんと射精させてあげたいという親切心があるからこそ、誰もがイヤだと思っている。
 ソープの絡み合いというのは、勃っているチンポを馴染みの女に弄ばせて女の亢奮を高め、こちらも、勃ち狂ってテラテラになったチンポを女の顔の前に突き出しながら、マンコを愛撫し狂う。女が乱れきったところで、剛直のチンポをマンコに突き込み、カリの背で膣の前壁をできるだけ長い時間かき立てる。これが結構なのだ。
 私は、仕事というのはただ給料を得るために自分の心を殺してやってきたと思っている。仕事をしている自分は世を忍ぶ仮の姿。虚偽の世界。自分より馬鹿で人間的にも魅力が乏しいと私が認定している人間たちが何故か上司とか親会社の要職として君臨し、そやつらから指示命令されている世界は異次元空間。
 要するに、偽りの世界から給料を持ち帰って、現世で嵌めを愉しむことだけが生き甲斐なのに、怒張しきった肉槍でパッコンパッコンを満喫することができないというのは何とも哀しい。前戯で女にしっかり快感を与えているのに、抽送は何やこれ!というだらしなさで、その上、洩らすような射精では画竜点睛を欠くことはなはだしく、どうにも寂しい。人生の重要危機がこの歳になっていきなりやってきたという悲哀に浸っていた。
 だから、EDに速効のある薬が安く、また、容易に入手できるようになったのは実にありがたい。
 その頃私は私好みの遊び方を許してくれるソープ嬢を求めていた。ジジイの私に対して並々ならぬ親密さで応対し、心底逢瀬が愉しめる女だ。これまでもいくらでもいたから、これからもいる筈だ。
 繰り返し通って、嵌め撮りとかアナルセックスとか、そういう一般的ではないことができるようになるのが望ましい。まあこれは絶対条件ではなく、ついでにできればいい程度なのだが、とにかく女もその気になっている濃厚なセックスを私は望んでいた。女遊びというのはそういう進展のあることが楽しいのだ。
 私はこのような親密な関係が達成できるなら、できるだけ長くつきあいたいから、長く通える嬢であることが望ましい。すぐに上がることが予想される女はいやだ。当然軽薄で思考の浅い女はいくら美人でも真っ平だし、また、女の性感が豊かであることと並んで、女がソープではかなり特殊な行為(嵌め撮りとかアナルセックスとか)に初体験であることが絶対条件だと思っていた。
 私は贅沢だから、嬢にそんな経験があってはちっとも感動できない。私だけがその嬢にそこまで認めさせたという喜びが欲しい。深い感動が私の脆弱な勃起力を支えてくれるから、私はいつも目一杯の昂揚を求めた。
 とにかく十把一絡げの上客扱いぐらいでは全然喜べない。月に8〜4本の指名をかけるザ上客オブ上客には、単に射精支援に努めるだけで大して気持ちを入れ込まず、月に1本か2本の指名をかける私には心の入った応対をするというぐらいが望ましい。
 この──ざまあ見ろ──の勝利感と達成感が、時としてEDに至るペニスの張りを最強のものにしてくれる。そういうことが確認できるのが先に挙げた特殊行為だ。そして、これまでずーっとその路線でやって来た。逆に言うと、勝利感や達成感が生まれていないと勃ちが悪かった。
 繰り返すが、勝利感は指名数を貢いでいるだけのみすぼらしい客に対するもので、達成感は女の性感の発現に対するものだ。
 こういう勝利感も達成感も生まれにくい初会では、私がふにゃマラに悩むのは当然のことだ。そんな厄介な精力だから、勃起力・射精力のある人が羨ましい限りだ。
 で、特殊な行為に戻って、良性記の読者でメールをやりとりしている人に、嬢の写真撮影が成就するためには「最低何回くらい通われるのでしょうか?」と聞かれて、私は次のように返事した。
 大体3度目から、5度目ぐらいのところで切り出しています。
条件
 1.相手が気さくな女だと確信を持った時
 2.相手が私のコンスタントな指名を期待していると確信を持った時
 3.相手が、今後も私の通いを信じていると確信を持った時
 4.ヒモつき、亭主持ちなどは無理(→コブ付きでないと想像できた時)
 5.スッケベであること
 6.大雑把なところがあること(店の指示を深く胸に刻み込むようなタイプはダメ)
 7.被写体として認めうること
 8.既に特殊なことがいくつか実現していること
 たとえば、私の愛撫によるイキ、ヘルス店での嵌め、非生ソープ店でのNSセックス、強烈なディープキス、唾の受け入れ、おしっこショーなど。
 拒否する性格だと思えば、絶対に(嵌め撮り願望を)口にしません。
 女の裸の写真が美しいと思うような女でないと、難しいと思います。
 メールには書かなかったけれど、生のセックスができることが前提だ。
 私はゴムをつけたセックスはセックスではないという考えだ。バギナやアナルを生の姿で動き回った、湯気の立つようなペニスを抜いて、そのまま女がしゃぶる、それをまた肉孔に嵌める、腰がつらくなったところで、またフェラチオで休憩する、私も、ピストン運動で泡立っているマンコを吸う。勃起が持続できるようなこういうオーラル浸りができなければ、二人がセックスを意欲的に遂行しているとは言い難い。
 たとえば夫婦のセックスは、ここまで相互官能・股間惑溺・淫猥没頭・開脚熱中・秘部発熱・淫汁繚乱に至っているべきだと思っていた。そして、亭主としてこれができていない男はソープでも実現が難しい。
 このような淫猥な絡み合いはゴム着用ではやはり成立しにくい。ゴム着用のセックスは、ゴムをつけたら最後射精一直線で、単調なセックスしかできない。避妊の問題を別にして考えれば、この単純なセックスは女から見てもつまらない。これはオーラル行為を多用する真のセックスプレイとは無縁のものだ。
 要するに、どんな美人ソープ嬢でも、純生で嵌められなければ、私はリピートで通うことはしない。リピートで通えない場合は、当然裸の写真を撮って愉しみたいという願望も生じない。私は特別な対価を支払ってカメラを構えるのではないし、若い女に一目惚れされるような男でもないからだ。
 上の八項目の中では、7と8が一番重要だろう。7は言わずもがなのことだ。8は、要するに、相手から信用できる小父さんと認められるか、相手から好意を持ってもらえるか、この二点がポイントであって、その現れが8なのだ。
 私は風俗嬢と初対面をすると、嬢の性格と容姿を気に入れば、この二つの合否を真剣に見定めようとした。だから、私には初対面が戦いなのだ。戦いだから初会はかなり気疲れしてしまい、勃ちが悪いのが常だ。そこらの遊び人とはかなり心構えが違っていると思う。なにしろ狙いがハイだ。
 で、嵌め撮りのモデルは二年前に新規に得られただけで、その後は嵌め撮りしたくなる嬢に全く出会ってなかった。そもそも私は初対面の遊びをなかなかしないから、当然新規の嵌め撮りを考えるようなことが殆どない。
 しかし、金津園で熱中して通っていた嬢との遊興がなくなると、それまで私はその嬢に大変よく通っていただけに、必然的に新規の遊興が増えることになった。
 それで、オアシス憩いという店で対面した麗花には、私は久し振りに嵌め撮りの願望を燃やした。三度対面して、メールの返事に書いた1から8までの条件が殆ど満たされていると感じた。
 麗花はバストとヒップのサイズに対してウエストのサイズがグーンと小さくて、かつ、肌の色が白かった。私の審美眼を強烈に刺激してくれるプロポーションだった。
 麗花に四度の入浴をするまでは、私はレビトラのことなどこれっぽっちも頭の中になかった。会う度にいつも勃起力の弱いだらしないペニスを麗花に晒していた。
 麗花には「勃たせてやろうホトトギス」で意地のようにペニスを愛撫するという『抜き屋』的苛烈さがないこともあって、私は毎度さほどペニスが堅くならぬまま合体し、決して広くない膣道にピストンしても完全勃起に至らず、時には中折れを心配し、持続もなく、イキの感覚が冴えわたることもなく精を放っていた。

レビトラ使用前
 オアシス憩いという店で、私は初会の麗花の肌の白さとゴージャスなプロポーションに魅せられた。
 早めに裏を返すと、麗花は私の顔を認めるや意外という表情をちらりと見せた。初会に私の勃起具合がかなり悪かったから、その心はよくわかった。勃ちが悪かった客は返らないものだ。
 このところどんな女と会ってもペニスの芯にすんなり力が入ってくれないのは、本当に困ったことだ。私がこの一年で対面したのは器量も体型も気だても年齢的にもいい女ばかりなのに、なかなか下半身に力が漲らなかった。ちょろ火ばかりだった。
 ちょろ火で終始している中で、気合いを入れて性欲をかき立て、たまたま火勢が強まったのを見はからって嵌め込み、ようやく射精を果たしていたと言っていい。勿論性交面から見ると充分な抽送ができない惨めな交接の遊興が多かった。
 私はなかなか裏を返すことがないのに、麗花に早々と二度目の入浴をしたのは、私のペッティングで官能充分に大股開きで気をやったことに満足したからだ。私は相方がイカないとペニスがなかなか硬くならない。だから、麗花には勃起がスムースに運ぶことが期待できた。
 それにしても、昔の金津園は美人なんて数えるほどしかいなかった。でも、近頃は器量のいい嬢が随分増えたと思う。高額店は実に粒が揃っている。
 部屋に入って、麗花がガーターベルトを着けたままショーツを脱いだエロい姿になったところで、割れ目に指を伸ばすと、内側が粘っこくなっていた。私は麗花にローションを仕込んだことを軽く咎めた。
 麗花が恐縮したところで、卑猥なことを言ってやった。
「僕がこれまで通っていた女は皆、パンツを脱がせる前に、パンツの横からチンボを引き出して、パックリするんだよ。これは、されるほうはなかなか愉しいんだ。キミもそうしてよ」
「通っていた女は皆」というのはオーバーだ。パンツを脱いだ後の発言だから、本気で言ったわけではなく、エロ遊びの戯れの言葉だ。
 麗花は、初会の時に観察したのだが、ソープキャリアが長そうな割には恥ずかしがり屋で、また、みかけがとっぽい(チンピラ風の意)割には『奔放』とはほど遠い性格だ。
「そんなこと、とても恥ずかしくてできないー」
 と、いかにも羞恥の表情をして返した。風貌が派手でも気質は地味で、その地味さや羞じらいは演出なのかもしれないけれど、私はこういうタイプの女にあんまり遊んだことがない。それが惹かれるところだ。
 クリニングスをすると、初会の時よりもお汁の出が悪かった。裏を返した本指名で、とても丹念にやったつもりだから、それが意外で私はガッカリした。
 クリニングスでイカせられないから、合体しようとしてもどうも勃ちが悪かった。私は目論見が外れるとペニスが萎えてしまう体質だ。楽しい遊びを期待して裏を返したのだけれど、結局即ベッドでは勃起が悪いペニスをあまりプレイに参加させられなかった。
 指で攻めても、麗花は受け入れ姿勢が協力的でもそんなに乱れてくれないし、せっかく二度目の対面をしてこれでは亢奮できないぜ、と思いながらアナルに指を入れて動かしていると、意外に声が大きかった。
 それが面白くて、一応ペニスに芯が通り、嵌めることができた。
 接して洩らさずの即ベッドが終わってから麗花に聞いた。
「ソープ稼業になれた女というのは、自分の次の出勤日の予約の状況を店に確認するものだけれど、キミはそういうことをしていないの?」
「えーっ、わたし、そんなこと、したことがない」
 麗花の返事を聞くと、私はペニスもなかなか勃起させられなかったくせに、また、たかが二度目の入浴なのに、えらそうなことを言った。
「それじゃあダメだよ。僕が何度か会った女の子は、僕が来ることをわかっていて、ちゃんと僕のために用意をしてくれていた。僕が『ガーターに靴下というのは嫌いだ。そういうのは娼婦っぽくてダメなんだ。女は、ハイレグカットのショーツに素足が一番良いよ』と言うと、ちゃんとその通りの格好で現れてくれた。売れっ子というのは、どこの店でも、どの客が来るのか確かめるものだよ。お客にはいろんな好みがあるからねえ。会うたびに黒の下着で現れてほしいとか、好みのつまみの用意とか、おしっこを貯めておいてほしいとか、マンコを洗わずにいてほしいとか、いろいろ希望がある。大体、誰が現れようが私は興味ありません、なんて寂しい仕事をしていたら、つまんないだろう?」
「うーん」
「大体、僕が来るとわかっていたら、キミはマンコにローションなんて仕込まないでしょ? あのクンニなら濡れるとわかっているから」
「ええ」
「指名してくれる客には、その人がいけ好かない人でない限りは、逢うのが楽しいというポーズをとることが必要で、そのためには、誰が来るのかをちゃんと調べなきぁねえ」
 その日はノートパソコンを持参していた。淫猥ムードを高めるにはエロ写真やエロ動画を見るのが一番だ。また、そういうものの助けを借りなければ、私は良い勃起ができなくなってしまった。勿論私がそんなものを見て亢奮するのではない。女が嬌声をあげて反応するのを観賞して、これで亢奮するのだ。
 私の通い女は、とにかくフェラチオが強烈だ。大変圧迫の強いこすり方をしてくれるから、私のペニスは勃起ができる。麗花はフェラチオが優しかったから、私は補助材が必要だった。
 二人でしばらく猥褻画像を見た。麗花はモロ見えの露骨な写真に驚いていた。
 その後は一旦風呂に入った。一緒に湯につかった麗花は、湯船がゆったりしているから私の前に正対した。朗らかな語り方には、裏を返しただけに親しさが感じられた。面長とは正反対の顔立ちの麗花は甘えるような表情がよく似合いそうだ。
 体を拭き終え、またベッドで戯れた。69をしても今一つ勃ちが悪かったから、麗花にオナニーをさせた。麗花が大股開きして真面目に実演したから、その指の動きと揺れる尿道口をじっくり眺め、それなりに勃起したところで合体した。
 麗花のマンコは特徴がある。それは一つは、大陰唇に毛が多いこと。私の通い女は大陰唇の毛を処理していたのが多いから、ここに長い毛を生やしている女を見ると、とてもふしだらに思えてしまう。
 もう一つは、恥骨が下に降りていて、指やペニスをバギナに挿入する時に、恥骨の張り出しを感ずることだ。
 毛をかき分けてペニスを嵌め込むと、その張り出しでペニスの背をしごかれるような感触が良い。その代わり、完全に勃起していないと挿入しにくい。
 その時ペニスは即ベッドと同様にかなり勃起が思わしくなかったが、どうにか挿入にこぎつけ、抽送しているうちにやや硬くなって、そのまま早漏状態で射精した。
 ペニスの亢奮が充分でない時はいつも早い。実になさけないセックスだ。女にオナニーをさせないと勃起ができず、しかも、早漏で、最後まで硬さが充分でないなんて。
 抱き合ったままで、麗花に唾を求めた。すすり受けると量が物足りなかったので、私はいつもの癖が出た。
「ちょこっとしかなかったねえ。唾が足りないから、僕のをあげる。飲んでくれる?」
 麗花は意表をつかれた顔を見せたが、すぐに頷いた。
「口を大きく開けて」
 私は麗花の舌の上にドローッと唾を落とした。
「飲んで」
 私は本当にこの唾たらしが好きだ。男女の親密度を確かめるにはこれが一番で、これをする時は相手の気持ちを読み切ってお願いしているから、いやがられたことは未だかって一度もない。
 なるべく初対面でこんなことはしないようにしているけれど、このところ初対面でも六人中三人の女にこの唾たらしをしていた。しっかりうち解けた雰囲気があるとどうしてもやりたくなる。
 麗花には初会では口内唾落としを言いだす気にはならなかったけれど、拒まれないだろうと直感したところで、とうとう求めてしまった。
 ベッドからおりて、今度は、ソープの一室でのシーンの短いエロ動画を見た。麗花が、液晶画面に映る主演男優のペニスがなかなか良い勃ちをしているのを認めてからの仕草が楽しかった。
 麗花は画面の男が私であるとわかると表情をさーっと輝かせて私に視線を移し、「こんなに元気なのに、私の時は!」と大きな声で指摘して、私の背をピシャンと叩いた。麗花はとてもかわいい。
 麗花も、私の勃起が弱々しいのをかなり気にしていたようだ。
 実は、面白いことにある嬢に同じ動画を見せた時も、その女は「なにこれ、私の時と大違いに元気だわねー」と言って、私の背中を手でポンと叩いた。全く同じ反応が続いた。
 そういえば、同じものをもう一人の女に見せた時、その女は私の背中を叩かなかった。画面の私の勃起物を指さして、「えーっ、私のときよりも全然元気が良い。なによこれーっ!」と大きな声で叫んで、私の左の二の腕を両手で掴み、激しく揺すった。指の跡がつくぐらいの握力だった。
 私のペニスの不元気に苛立つ女の嬌態は面白いと言えば面白い。どの女も僅か一二度会っただけで楽しい仕草が出てくる。女は本当に可愛い。
 それにしても、ペニスがなかなか亢奮しないのが腹が立つ。その動画に登場するソープ嬢のように何年も通っている馴染みの女ならば私はちゃんと元気なのに、新規の嬢では毎度半勃起に悩まされる。やっぱり私は、女に惚れ込んでいることが必要だ。
 最後はネットで落としたAV動画を見た。
 麗花に、エロ女優たちのマン毛の処理の方法を解説し、「クリトリスよりも下に生えている毛をもう少し処理したほうがいいよ」と教えた。
 私はベッドの壁に背をもたれてあぐらに座り、前に麗花を座らせた。後ろ抱きした麗花の左の乳房を左手で愛撫した。右手もマンコに伸ばしてペッティングした。ペニスが勃起し、麗花の腰に当たって支え棒になるというような雄々しさがないのが悲しい。
 私は猛烈な数女遊びをしているけれども、後ろ抱きしてソープ嬢にペッティングをしたのは初めてだ。口臭を嗅がせやすいからやらないようにしていたのだが、これは密着感があるし、指が実に動かしやすい。私は自分の息が流れる方向に気を配りながら雰囲気を盛り上げる言葉をささやきかけ、指攻めに心を砕いた。
 中指一本でクリトリスをチョロチョロといらうと、すぐに愛液が出てきた。即のプレイの時よりも雲泥の差で流れるし、クリニングスよりも良く濡れるのが不思議だ。突き出たクリトリスの触感がとてもいい。
 後から抱いていて上半身が接触しているのが麗花の気分を高めるのだろうか。それともエロいものを二人で眺めたせいなのか。考えてみれば、これはエロビデオではよく見かけるポーズだ。麗花のマンコが発情してパックリ割れているのに、観客がいないのが残念だ。
 次第に麗花の反応が明確になって、私のあぐらの左足の上でみるみるのけぞり、身もだえも激しかった。それほど時間を要することなく見事にイッた。麗花の肉体のそよぎが私の左足に良く伝わった。
 私はオーラル専門で、ペッティングを女がイクまでやることはそんなにないから、楽しいと言えば楽しいけれど、やはり女には、指でなくオーラルで落ちて欲しい。
 麗花に私の指でイキ、舐めでイカないわけを聞くと、クリニングスがきつく感じたと説明した。
 私のクリニングスがきつすぎると言う女にはあんまり会ったことがないから、不思議に思ったし、女の性感は人それぞれだとあらためて認識した。
 麗花は風俗歴が短くはないのに、私がやったり言ったりする卑猥なことにかなり純な応答を返した。高額店に出ている割にはソープ通のエロ客が喜びそうな淫猥なことがあんまりできなかった。エロ動画にもかなりの反応を見せた。
 ソープ嬢をしている割には、そのように普通の女みたいなところがあるのに、麗花は初会の時私の目の前でおしっこをした。
 私はソープの初対面でおしっこショーを見るのはよくあるけれど、麗花がこれに応じたのは、今にして思えば少し不思議だった。私は初会の時、ペニスは無惨に充血不足でも、ソープ通のヨタ話と猥褻な会話でかなり麗花をのせたようだった。
 初対面でおしっこショーをしたことを思い出して冷やかしたら、結構恥ずかしがっていた。面白い子だ。
 別れ際に、部屋で客待ちしている間ノーパンで過ごしている嬢が存外に多いことを教えてやった。
 そうしたほうが、過度に使用して洗う回数が多すぎる性器の乾燥のためにいいし、三点セットの下着のうちショーツだけ早く劣化するのが防げて経済的だ。オアシス憩いのように個室待機の店でなくて、控え室待機の店でも堂々とノーパンで過ごす嬢がいる。
 そんなことを説明して待機中のノーパンを勧めると、麗花はそれを実行する気になったらしい。私を送り出す時にショーツを穿かなかった。
 この麗花を何とかクリニングスでイカせたい、そして、この女ならもっと勃起が確かなものになって欲しい、そう思いながら店の送迎車に乗り込んだ。

 麗花に三回目の対面をした。
 二人で部屋に入ると、私の前を歩む麗花が後ろ手でいきなりスカートをはね上げ、振り向いてにっこりした。カンカン踊りの真似をしたつもりなのかなと思ったが、残像では尻たぶが全部見えて──変だな!──と思い、スカートの中に手を伸ばすと尻たぶの間に布きれがない。ノーパンだったから驚いた。
 その時案内が予定より遅かったから、それを指摘したら、麗花は愛嬌ある顔を作って「ご希望通りにするためよ」と返した。
 こういうコケットリーを見せられると、私は「この子は通ってやろう」と思ってしまう。
 麗花とはかなりうち解けられたと思ったので、今日こそはなんとかクリニングスでイカせたいと願っていた。もし、麗花が指攻めではなくクリニングスでイッてくれるなら、私の勃起はかなりしっかりしてくるに違いなかった。EDのペニスには女の昂揚が一番の刺激剤だった。
 そこで、クリニングスを始める前にたっぷり即尺を楽しもうと思った。ところが、三度目の対面で心は麗花にもうよく馴れているのに、やはり男性機能が惨状を呈しているから、私は思い切り舌打ちした。
 大変親しげにフェラチオをされてもビーンと勃ってこないから、ばつが悪くて、麗花をベッドに上がらせ大股開きを急かした。
 私はベッドの外にしゃがんで、M字開脚をさせた麗花の毛もじゃの陰裂上部に口を寄せ、心を込めてクリニングスを始めた。
 前回麗花が、私のクリニングスがきついと言ったので、今度は舌先でクリトリスをチロチロと刺激するやり方を長くしてみた。麗花はそれに好反応を見せた。しかし、それからどれだけ私が頑張って唇と舌を使っても麗花をイカせることはできなかった。
 私はあきらめて途中からペニスを揉みながらクリニングスをし、かなり硬さが出てきたところで、「ねえ、マンコ、指でガバーッと開いてみせて!」と頼んだ。
 若い女の極めて露骨なポーズにペニスがピクリとしたところで嵌め込んだ。そして、中折れで終わった。麗花をイカせようと強く望んでそれに失敗したから、激しくがっかりして勃起力を失うのは当然だ。
 麗花に「いつオナニーした?」と聞くと、「昨日した」と答えた。前夜に一人遊びをしていたのでは、イキが遅くなるはずだ。
 その後は、風呂→談話→フェラ→69→嵌め→射精→談話→ペッティング→麗花のイキ→毛剃り と進めた。
 麗花は私の勃起力が弱いことを知って、フェラチオが初会や裏を返した時よりもかなり強めになった。そのように麗花が頑張っても完全勃起を果たせないペニスを見せつけることになると、私は自分の肉体に腹が立ってならなかった。
 ペニスが活躍してくれないからには、会話を長く楽しむより他はなかった。麗花がそんなにお喋りではないから、どちらかと言えば、私の考えを言うよりは麗花のことを聞き出すほうに力点を置いてみた。
 麗花が語った内容は、「名古屋から通っている」「恋人を作りたい」「ホストクラブなんかに興味はない」「借金はもうない」「タトゥーを入れたいけれど、店長が許してくれない」というような類だ。
 麗花に「イク気があるかい?」と尋ねると頷いた。
 私は既に地味に射精を終えていてもう肉弾戦はできないのに、麗花を指でアクメらせたい意欲は残っていた。残り時間が充分あったし、過去の二回の入浴で麗花をきちんとイカせていたからには、そうしなければならないという気分だった。
 麗花に「じゃあ、僕の横に来て」と求めると、期待顔でにじり寄った。私は麗花の上体を左手で支えるようにして、麗花に大股開きをさせた。前回とほぼ同様の体勢でペッティングを始めた。
 しかし、麗花は時々咳をしていた。塩梅が良さそうだなと思うと咳をした。その度に快感の昂まりが元に戻っているように思え、私は舌打ちした。
 だから、今日はイカせられないかと思ったけれど、結局麗花はイッた。喘ぎ声が徐々に高くなり、微妙に震えだすのが毎度のことながら楽しい。
 クリニングスをしていた時麗花の恥毛が鬱陶しかったので、「この毛、下の方だけ剃ろうよ」と言った。
「ソープの女はきちんと下の方の毛まで処理している子が多いよ」
「本当?」
「うん、みんな、割れ目を男に見せるんだから」
 麗花が頷いたので、クリトリスより下側の毛をカミソリで剃った。密度は薄く、細めの毛だったが、長さがあった。露わになった大陰唇の地肌は綺麗だった。大陰唇の地肌も含め、麗花は肌が綺麗なことが大いに魅力だった。
 剃り終えると、突然麗花が立ち上がった。何かと思うと手鏡を持ってきた。私の正面で立て膝で座って、あられもない格好でじっくりとマンコを見ていた。
「剃ると、マンコが綺麗だろう?」
「うん」
 二人が股間を洗ったところで時間が来た。
 私はこの日麗花に会うまでは──オーラルでイカせられなかったら、これを最後にしよう──と思っていた。麗花には会話に私の心を浮き立たせるものがあんまりなかったし、初対面でもないのにペニスが反応しないというのは、何かが欠けているということだ。
 しかし、麗花がノーパンで現れたり、私が射精した後にペッティングを受け入れたり、剃毛をさせたりしたことで、もうしばらく麗花に通ってみようと考えを変えた。
 私はソープ四方山話〜その11で次のように書いた。
 女遊びというのは、面白そうな嬢を求めるのではなくて、会った嬢を、その嬢から関心を寄せられるようにして「おもしろい女」にするのです。
 麗花がもの静かで言葉が少ないだけに、私はリピート通いの意欲が湧くのかなと思っていたけれど、あらためてこの発言の実践をしてみたいと思った。

 麗花に四回目の入浴をした。
 毛の処理を続けたかと聞くと、「チクチクしてたまらなかった」とぼやき返した。
 大陰唇を眺めると、剃った毛はもう3mmぐらいに伸びていた。随分早く伸びるものだと思った。
 初会から三度目の入浴まで、いずれも私は気合いを入れてクリニングスをしたけれど、麗花をイカせることができなかった。エクスタシーに舞ったのはすべて私の指踊りによってだった。
 私はもうクリニングスで麗花に気をやらせるのはあきらめた。意気込んでクリニングスをして、イカせられずにがっかりしてペニスが萎れるのはかなわない。その日はエロモードの雰囲気を昂めて、最初からペッティングを始めた。何しろ膣口に潤滑剤が仕込んであるから、これを利用すれば効き目がある。
 潤滑剤を中指の先になすりつけてクリトリスを直撃していると、麗花の喘ぎ方の進展が私の心を大いにそそった。私の渾身の指攻めに、麗花は大陰唇の毛が少し伸びたマンコをいつものように突き出し乱れていた。陰阜がかすかに上下動をしていた。
 麗花は、上手に体を愛撫してくれる客に会うことがほとんどないのが不満で、私の巧妙なペッティングが大歓迎なのだ。実にリラックスして、その気になって受け入れているのが私にもよくわかる。
 それは、顔つき、股の開き方、両脚の落ち着かせ方、自分の指で乳首を弄っていること、発する声などで読み取れる。演技めいた声を出さないのが良かった。到達する時だけ明確にうなってくれる。
 麗花は昂まり方がセクシーだ。クリトリスが昂揚につれて明瞭に隆起するので、とてもその部分が刺激しやすい。それで、徐々に性感が満ちていくのがよくわかる。私の耳の聞こえがよければ、無言の状態から喘ぎ声が次第に昂まっていき、悲鳴のような声に変わっていくのがよく聞き取れるはずだ。もし最初から聞き取れれば、そして巨大な耳鳴りが消えたなら、きっとペニスはカチカチに硬くなることだろう。
 私は途中から顔に陰阜の毛が当たるぐらいに近くに寄せて、クリトリスを見つめながら弄った。タイムリーに唾の補給ができるし、開いた割れ目から立ちのぼる欲情のにおいが鼻孔に届いて結構だった。
 対面してすぐに始めたようなプレイだから、さすがに麗花はイクまで時間がかかった。私の右手はかなり疲れたが、その分、麗花の昂揚時間も長かった。そして遂に気をやった。
 イカせると、何故かペニスの勃起が結構確かだった。クリニングスをしていないから、クリニングスの不成功でペニスが萎えるということが当然ない。そして、その日は初めからエロモード全開でやったのが効いていた。
 私は能動的に動いていないとペニスが勃起しない傾向が実に強くなった。受動的に構えていて、一方的に即尺をされるぐらいでは、ビンビンになってくれないのが大変困る。
 麗花が昂揚の余韻に浸っているところですぐさまペニスを嵌め込んだ。いつもは即ベッドで射精までは持ち込まないのだけれど、このファックで射精してしまわないと、後になってでは何となく勃起が期待できないような気がした。
 それで、私は射精するまで腰を振ることにした。麗花はペッティングでイッたところだから、私の抽送に良い反応を見せた。私はめずらしく完全勃起状態で放った。
 バギナから精液が流れ出るのをじっくり見てから時間を確かめると、丁度四十分経過していた。
 即のプレイに充分時間をかけても残り時間が九十分もあった。麗花がそんなにべらべらと喋らないから、四回も会っていると話が途切れて困る。だから、その日もパソコンを持参していて、二人で猥褻なものを見て過ごすことにした。
 エロ写真で女の毛相や女陰の形を解説してからAFビデオを見た。麗花は、若い女がデカマラでアナルファックされて喚いているのを興味深げに見ていた。
 麗花は、若い客が多くなってセックスらしいセックスができないとぼやいた。客の八割がマグロのセックススタイルだと指摘した。
 浴室で、椅子洗いの後客にバックでさせても、自分のほうが腰を前後に動かさねばならないほど、腰を振ることができないのが目につくそうだ。三回セックスする客が全部女上位で求めることが多いらしい。
 二輪車は十回以上は経験していて、「お任せの遊び方をする男が多い。鶯の谷渡りのような助平な行為をする男がいない。女が代わる代わる上に乗るだけ」と感想を述べた。
 何という情けない野郎どもかと私はあきれざるを得ない。金津園ワールドというサイトで二輪車プレイについてアドバイスをしている投稿好きな連中というのもこの程度のことだろう。
 その他麗花が言ったことは次だ。
「ゴールデンウィークやお盆や正月休みなんかは常連さんが来こないわ。土曜日の今日、営業スタート時点で六人の待ち客というのは少ないほうよ。今日は×人出て、部屋数とぴったりなの」
「中イキは豆イキとは全然違っていて深いと思うわ。店で中イキをした経験があるけれど、なかなか中イキをさせてくれる客に会うことはないの。昨日オナニーをしたわ」
 女は自分の世界のことをワーッと喋るのがよくいるけれど、麗花はそういう会話をしないようだ。勝手に喋ることがなくて、私から話題を探らなければならないのが面倒ではある。しかし、聞けば何でもきちんと答えてくれる。
 本指名で対面しているのに、しかも、私が並の客とはひと味もふた味も違っているに、そのことに着目して違いを見分けることができず、家族のことや履歴などを聞くととたんに口を濁す女は、こちらから願い下げだ。私は麗花が気に入った。
 それにしても麗花はよくオナニーをする女だ。若いって素晴らしい。

 その日は四度目の入浴で、即のプレイにて射精した後、残り九十分間猥褻な会話をしていたが、その間麗花が気を利かして勃起誘導の動作をしても、ペニスがピクリともしなかった。
 それに、直近の二回の対面で、麗花はいずれも「昨日オナニーをした」と私に言い、更に「店で中イキをした経験がある」と言ったが、そんな快感好きの麗花に、それまでの入浴の四回とも私のペニスは情けないほど不元気だった。中イキどころかペニスの抽送で麗花に快感を感じさせることも夢のまた夢で、私は舌打ちせざるを得なかった。
 この麗花に立派に雄々しく対戦できないことに私は大いに危機感を抱いた。それは単に自己の快感不足や精力減退を嘆く気持ちだけではなかった。
 冒頭に嵌め撮りを成就させる条件を掲げた。
1.相手が気さくな女だと確信を持った時──二回目
2.相手が私の私のコンスタントな指名を期待していると確信を持った時──二回目
3.相手が、今後も私の通いを信じていると、確信を持った時──三回目
4.ヒモつき、亭主持ちなどは無理(コブ付きでないと想像できた時)──三回目
5.スッケベであること──初対面
6.大雑把なところがあること──二回目
7.被写体として認めうること──初対面
8.既に特殊なことがいくつか実現していること
 ──初対面:イキ、強烈なディープキス、おしっこショー
 ──二回目:イキ、唾の受け入れ
 ──三回目:イキ、剃毛
 この八項目は、──三回目:イキ、剃毛の形で、何度目の入浴でそれを実現、または、確信したかを示した。
 それで、嵌め撮りを頼み込む条件はもう満たしたけれど、ペニスがこのようにだらしないのであれば、ソープ嬢としては、私という客にやはり疑問符を付けてしまうだろう。性行為の観点から、感動できないどころか侮蔑したくなるような相手に特別なことは認めたくないものだ。
 私は、「写真を撮らせて!」と口に出して、そんな危険なことはイヤだとか、そんな淫らなことは考えられないとかの気持ちで拒否されるならともかくも──私に亢奮できていない貴方なんかに!──という内心でもって断られるようなみっともないのは断じていやだ。
 性的に元気な麗花と、六十が近くて勃起不全の情けない男とでは、あまりにも釣り合いがとれていない。自分がひたすら惨めになる。
 自信を持って、「キミの魅力的なカラダを写真に撮らせて!」と麗花に申し入れるために、というか、ハメ撮りには、リピート通いせざるを得なくなるような負い目を感じるから、そんなに願望を募らせているわけではない。リピート通いするには、麗花はリスキーなところがある。
 ハメ撮りなんてどうでもいいから、様になるチンボになってほしかった。とにかくこれから麗花との対面を楽しむために、下半身の改善が絶対に必要だった。
 とにかく勃ちだ。先ず勃ちだ。勃ち、勃ち、勃ち、勃ち、勃ち……。
 それで、麗花に四回目の入浴したその四日後に私は意を決して内科の医院へ行った。そして、レビトラを20錠得た。

レビトラ使用後
 半年以上も前からずーっと突発性難聴の薬を飲んでいる。その上、近頃尿がすっきり出なくなったので八味地黄丸を飲むようになった。薬嫌いの私がこんなに飲んでいて、更にレビトラまで服用するとは、全く憂鬱なことだ。
 八味地黄丸は、排尿困難、腰痛、下肢痛、かゆみ、頻尿の他、陰萎にも効くらしい。期待したい。
 いつもの通い女で初めてレビトラを試し(セックス談義10〜勃起不全治療剤を参照)、その効き目のすごさ──チンコの膣道往復の充実感と持続の増大──に驚嘆した後、麗花に五回目の入浴をした。レビトラは対面の二十分前に服用した。
 部屋に入り、パンツ姿になると、早速床にバスタオルを広げた。部屋にはソファーがあるけれど、私はこれに座って即尺されるのが嫌いだった。それは、まるで治療行為を受けているような感じがする。ソファーに腰を下ろせば私の顔の位置が高くなるので、女が床に正座して拝むようにフェラチオすると、あまりにも女が奉仕的に見えるのがいやだ。
 だから、初対面では他の客と同じようにソファーに座って即尺を受けるけれど、裏を返してからは、床にタオルを敷いてそこにどっかりと座り込むことにしていた。
 そのほうが落ち着くし、心理的にも空間的にも女に接近しやすくて、その結果こちらの主導でいちゃつきやすい。また、女がフェラチオしようとすると、私が床に腰を下ろしているのだから四つん這いのような姿勢にならざるを得ない。すると、私は女の背後、ウエストから尻たぶの優美な瓢箪型のラインがよく見えて亢奮する。その尻をこちらに向けてもらえば陰裂にもタッチしやすい。
 ソファーは背もたれにするか肘掛けに使えばいい。いうなれば、床がピカピカの十二畳の洋間でエッチするよりも、ものが散らかっているような四畳半の和室で絡み合うほうが淫靡な気分になれるという理屈と同じだ。確かに、ベッドが置いてあるソープの部屋の残りの床は狭い。
 私は過去四回の入浴のうち既に二度もパソコンを持ち込んでいた。しかし、その日は時間をかけて二回戦ができるはずなので、文庫本を1冊持っていただけだった。
 麗花が「今日は本だけ?」と聞いた。
 これだけ会っていても、麗花は私の名前を呼びかけてくれない。商売っ気のない女だ。ちっとも名前で呼びかけない女にリピートで入るのは、長年の金津園通いで麗花が初めてのような気がする。まあ、会員登録名が偽名であることを教えてあるからしょうがないのかもしれない。
「エロな本なんでしょ」
「いや、真面目な本だよ。岐阜駅の本屋で買ったの」
 麗花は本を取り上げ中身を確かめた。本は講談社学術文庫の『源 義経』だった。麗花が興味を持つようなものではない。
 私が座り込むと、麗花は下着姿になった。そこで、麗花がガーターをつけていないことに気がついた。私の好みに合わせて、ガーターと靴下はなしで、後ろがひも状のパンティだった。私の好みにちゃんと合わせるところが嬉しい。
「僕が床にどっかり座ったままでフェラチオして!」
 麗花が下着姿の格好で四つん這いになってあぐら座りの私の股間に口を寄せ、パンツが持ち上がっているのを認めると少し表情を変えた。ニヤッとしたと書くと創作になるが、オヤッ!と反応したことは間違いない。
 一時間程度前の服用を勧めているレビトラを、案内の二十分前に飲んでいた。それでも、既に効力を発揮しているようだった。
 麗花が私のパンツの左側をめくってペニスを握った。狭いところを引きずり出す動作でカリ首がパンツにこすれ、ペニスが完全に勃ち上がった。
「今日は調子が良いみたい。チンボのにおいをちゃんと嗅いでから咥えてよ!」
 麗花が何か言ったけれど、麗花の口はペニスの前で、要するに、床に近いところで金玉に向かって声を出したから、私の耳には声が届きにくくて、貧弱な聴力では聞き取れなかった。
 ペニスを咥えようとして亀頭の根元を掴みなおした麗花がおかしそうな顔をして言った。
「すごい、この汁!」
「せっかく出ているチン汁、全部飲み込んでよ。……それで、僕のチンコににおいはするの?」
「アナタのはいつもにおわなーい」
 麗花はペニスのベトベト具合を面白がってまた指先で確かめ、カッポリとカリ首を吸い込んだ。そのまま顔を揺らせてフェラチオを始めた。
 四つん這いの麗花を上から眺める後ろ姿は肩から尻まで実にカーブがついていて、Tバックで右と左とに区分されている尻がふんわりと大きくふくらみ、とってもセクシーだ。女は尻が発達していて、ウエストが締まっていて、なで肩ではないのが一番だ。
 なで肩で肩幅が狭いという女の体はフラスコみたいになってしまう。前方後円墳の形が良い。
 そのお尻のふくらみに見とれていると、後背位で嵌めたくなった。私は完全勃起が乏しくなったこの五年間ぐらいはあんまりバックで挑んだことがない。
 全裸で床に四つん這いになった麗花に後ろから嵌めると、とにかく景色がエロい。尻のふくらみ方が顕著で、アナルの皺が美的に放散していて、尻たぶの肌の張り具合が見ていて気持ちいい。
 ペニスが完璧に漲っているから、肉筒を押し分ける感じですんなりもぐり込んだ。長さが最大長、太さも最大になって、ペニスが膣道を拡張している感覚がしっかりあって、バギナを前後させても強烈に塩梅が良かった。
 ペニスを差し込んだ時ローションがバギナに仕込んであるのがわかった。
 麗花は私の好み通りにガーターと靴下はなしで現れるのに、「ローションの仕込みはせんでも良いだろう」と言っても、こちらのほうは要求通りにしてくれない。こんな小ぶりのペニスでも、いきなり嵌められるのは痛いのだろうかと思う。
 しばらく腰を振ってからペニスを抜いて、「マンコ味のチンボをまた舐めて」と頼んだ。
 麗花がグイグイとカリ首を攻めるものだから、レビトラのおかげで最強勃起のカリ首は、フェラチオが痛いぐらいだった。どうにもこのまま射精がしたくなってしまう。レビトラは半錠5mgで良いのかもしれない。
「おい、これだけカチンカチンだとアナルも入るよ。初めてのアナルをしてみないかい?」
「……」
「キミもソープ嬢を三年もしているのなら、一度ぐらいはアナルをやって、どんなものか知っておくのも良いのじゃないかい?」
 断られるかと思っていたら意外にも応じてきた。
 私は麗花を69に誘い、クリトリスを舐めて愛液の流出を促した。愛液をアナルの拡張に利用するためだ。
 ところが、麗花の普通程度の絞りのフェラチオで、カリ首にあまりにも刺激が響き渡るので、もう耐えられなくなった。フェラチオと手こきには強靱なはずの私のペニスも、レビトラを飲むと様変わりだった。ものの見事に亀頭が艶光りしている。
 それで麗花を四つん這いにさせて、アナルのほぐし作業に集中することにした。放射状のしわが綺麗に入っていて着色の薄い肛門だった。
 そこに親指の挿入までは簡単だったが、中指+人差し指の挿入となると、入るには入るけれど全く動かせない。これまで私がアナルセックスをした女のアナルのほぐしを思い出すと、ここまで狭いのは経験がない。
 今度は、中指一本を深く入れてみた。
「中で、何も当たらないよ。ウンコは今朝したの?」
「ううん、しばらく出ていな〜い」
「へーぇ。しばらくって、何日ぐらい?」
「三日かな」
「三日もウンコをしてなくて、指がウンコに当たらないなんて、一体何を食べているんだよ」
「普通にちゃんと食べているのよ」
「でも、このウエストを維持するためには、ろくに食べていないんじゃない?」
 本当は二本の指が身動きできるまで拡張するのが望ましいけれど、そうなっていなくてもペニスの硬さがそれを打ち破ってくれるような気がした。何しろアナルのほぐし作業中ペニスはずーっと勃起したままよだれを垂らしていた。
「入るかもわからない。入れてみよう」
「えーっ、ローション塗らなきゃいけないんでしょ」
「まあ、塗ったほうがいいかな」
 私はアナルセックスの潤滑剤としてはもっぱらバギナから出る愛液を利用していたので、ローションを使ったことがあんまりないけれど、拒む理由はない。
 麗花は自分と私の両方に潤滑液を塗りつけた。潤滑剤のチューブを壁際の引き出しまで取りに行き、戻って塗り終えるまでの動作が無言で、随分とテキパキしていた。インモラルな儀式を期待しているかのようだった。
 麗花がバックの形になろうとしたから、床に仰向けになるようにさせた。初めてのアナルセックスはそのほうが良いと思っていた。寝て正面を向き、足を上げたほうが肛門の緊張が解けやすいのだ。
 麗花に両脚を抱え込ませてアナルを上向きにさせた。腰を構えて挿入の開始だ。もう硬さは申し分なし。これだけの硬さは十代の時以来だ。
 押し込むとカリ首の七割は入った。けれども、それからが難しかった。じっくりとかかったけれど、カリ首の没入ができなかった。
 麗花がしばしば大きな悲鳴を上げて痛がっているように思えたので、私はあっさりとやめることにした。やはり指二本がアナルの中で動かせるようになっていないとペニスを没入するのは無理だ。
 麗花が初めてのアナルセックスを受け入れる気になったことだけで充分だった。アナルセックスなんていうものは急いでしなくたって良い。
 そのままローションまみれのペニスをバギナのほうに入れ込んだ。普通の正常位だ。麗花のバギナはかなり狭いから、ペニスのしごかれ具合が強烈だ。麗花も表情を見るとなかなか良さそうに見えた。
 まだ時間がそんなに経過していない即の交わりだけれど、レビトラの支えがあるから射精しても良かろう。
 そう思って、私はイケる動きに変えた。ここで射精しても、また後で勃起させて嵌めることができると思うと嬉しくなる。とにかくペニスの硬さが素晴らしくて、亀頭にこすれがビンビン響いた。というか、カリ首が麗花の肉孔をこすりまくっているのだ。これは楽しいし、ここで射精を我慢しなくても良いのが幸せ満開だった。
 間もなく私は激しく射精した。強烈な噴出感があり、快感の鋭さは言うに言えないものだった。ペニスを抜くと、白い尻をすーっと精液が流れ落ちた。精液の量も多かったようだ。
 風呂の湯を張る間、麗花の気持ちを探った。とにかくアナルセックス未経験の麗花があっさり応じたのが不思議だった。
 オナニーをいつしたのかと聞くと、三日前だった。
「それだけ間が空いているのなら、今日こそ舐めで麗花ちゃんをイカせたいな。とにかく、いつもペッティングでイッてもらっているのが、僕はくやしくてしょうがない。それに、今日はなんだかチンコの調子が良いんだ。二週間禁欲生活をしたのが、とっても効き目があったみたいだ。これで、麗花ちゃんが僕のクリニングスでスコーンとイケば、僕のチンコはまた嵌められるようになるかもしれないね。だから、エロモードになってよ」
 麗花が明るい顔で頷いたが、二週間禁欲生活をしたというのは嘘っぱちだ。勃ちが悪かったこれまでは、私は麗花に、金津遊びをしすぎて射精の間隔が短すぎることをぼやいて言い訳にしていた。
 麗花は私のペニスがいつもよりも格段に元気であることをそんなに不思議がっていなかった。
 まあ、私がフェラチオされていなくても勃起したままの突起物を晒して喋っている嵌め撮り動画を麗花に見せていたから、麗花はそれほど疑問に思わなかったかもしれない。
 実際はその時の被写体の嬢を喪失したショックと難聴が進んだことにより、私はすっかり勃起不全に陥ってしまったのだが、そのことは麗花には話していない。風俗遊びで無益な愚痴は言わないのが私の性格だ。
 休憩時間を充分とった後麗花をベッドに上がらせた。端に腰を持ってこさせて、私は床に膝をついた。
「ホントに今日こそは、僕のクリニングスでキミをイカせたいなぁ」
 麗花のM字開脚の股間に最初は口だけを使って攻めた。五分ぐらい経過したところで、指をバギナに嵌めて支援させた。もう充分に汁を垂らしていた。なんだかオーラルによるクリトリス攻めよりも、指によるバギナ攻めのほうが効いているような気もしたけれど、麗花の乱れは、過去に何度もしたクリニングスよりも激しかった。
 バギナに指を使わないとどうだろうかと思って、指を抜き、唇よりも舌のほうを中心にしてクリトリスを攻めてみた。クリトリスの剥け具合が最高になっていて、麗花は「いい、いい」とよがった。
 体の震えが一段とはっきりしてきて、喘ぎ声が部屋の外まで聞こえそうな高さになった。凄い声だった。そしてとうとう麗花は気をやった。
 私は更にクリニングスを続けた。麗花は悲鳴を上げて快感というかくすぐったさというか、懸命に何かをこらえていた。
 難攻不落の麗花が初めてオーラルでアクメに至ったのが、私はとにかく嬉しかった。シーツには大きなシミができていた。私は完璧な達成感に包まれた。
 麗花がスーッとイッたのは、対面後パンツを脱いでから、終始がちんがちんのペニスを麗花の目の前に突き出していた効果なのだろうか。
 私は勃起ペニスが麗花の心をかき立てたのだと想像した。やっぱりペニスは勃ちっ放しが良い。勃たない時女はマイナスの気持ちになる。勃ちっ放しの欲情を見せつけておればプラスの気持ちになる。この気持ちの差は大きい。だから、ああまで濡れた。
 一方的な奉仕を続けた後でもペニスは勃起していた。そのまま嵌められたけれど、私はいつもの癖で69がやりたかった。
 麗花はむさぼるようにペニスを口に含んだ。私も、麗花の陰核茎部を強く吸い込んだ。互いに局部が刺激に敏感なのをこらえながらオーラル行為をしていた。
 怒張が充分だから2回戦のファックには余裕綽々だ。それで、ペニスを嵌めこんでみて驚いた。薬の効き目が実に良い。服用してから二時間ぐらい経っているのにもかかわらずだ。
 私は挿入後正常位で5分ぐらい腰を振った。腰が悲鳴を上げるまで快調にピストンした。その間、麗花のよがりっぷりに大いに感激した。
 私は、麗花が店で中イキをしたことがあると言うから、少しでもそれに近づきたいと頑張った。
 それで、私のピストン運動での麗花の乱れ方は、私が対戦したことのある女の中でベストスリーに入るものだった。よがり声に表情の乱れと仕草の点で狂おしいとまで感じた。
 思い出してみれば、初会で私がクリニングスの後、正常位で合体して腰を送っていた時、麗花はベッドの上で目を瞑って顔を真横に向けていた。
 私はそれを見て声をかけた。
「あんなに舐めて貰って、気持ちいいんでしょ。女はね、気持ちが良い時は、抱いている男に顔を向けなければいけないよ」
 それで顔を向けた麗花に私は甘い気持ちでキスをした。
 その後のファックで麗花がどうしていたかというと、やはり顔を右肩のほうに向けていることが多かった。
 しかし、今、完全に怒張したペニスをぬめったバギナにグイグイ抽送すると、それまでとは違って、麗花は両手を両脚の膝のところに深く回して膝を引きつけ、腰の突きを深く受けたいという気持ちを所作で示し、その顔は正面を向いていた。
 終始私に横顔を見せていなかった。そして私の体にしがみつくようなことがあった。
 麗花が目をつむった顔をまっすぐにして、腰を持ち上げ、あごを突き出したまま激しく喘いでいたのが、私には感動だった。私はベッドの上に両手をついて、懸命に下半身を送った。腰だけでなく、両手もつらかった。ゴルフのようなことさえもしていない初老の肉体はあまりにも虚弱だった。
 どうにも腰が悲鳴を上げるようになって、私は言った。
「もう腰がつらくてたまらない。麗花のマンコ汁がいっぱい付いた僕のチンコをしゃぶって!」
 麗花の顔に勃起しきったペニスを近づけると、麗花はおいしそうに吸った。
「今度は違う体位にしよう」
 フェラチオで一休みができた私は、ベッドの角にバスタオルを二枚重ねて、麗花を誘った。
 麗花がベッドの角に腰を置き、床上床下男上前位雑感〜その37を参照)でまた5分ぐらい腰を振った。こちらのほうがやはり腰が楽に動かせた。
 この時は、麗花が右の中指をクリトリスに当てて、オナニーをしながら私の突きを受けていた。
 勃起は充分だったけれど、結局射精はしなかった。射精したくても実弾が残っていない感じがした。要するに、射精できそうな感覚がなかった。
 終わってから、「後もうしばらく動いておれば君はイケたんかいな」と聞くと、一応は頷いたけれど、その後に続いた言葉に私はいささかガックリ来た。
「もうちょっと奥のほうを突いてくれたなら、イケたかも」
 奥が突けるほど私のペニスは長くない。また深く突くことを意識したら、腰のつらさがますます我慢できないだろう。また、床上床下男上前位というのは、存外に挿入が深くならないのかもしれない。
 麗花は私の元気なプレイぶりに満足したようで、のんびりと最後の湯に浸かっていた。私が両頬を湯で洗っていると、「私のお汁がいっぱいついたから、よく洗わなくっちゃね」と冷やかした。
 湯から出て、二人が床にどっかりと腰を下ろしてくつろいでいると、麗花が思わぬ仕草を見せた。
「私のマンコ、他の人とどう違うの?」と聞くので、私は即座に、かつ、流暢に答えた。
「君のは、割れ目の縦の長さは小さいほう。ビラビラのサイズは普通。だけど、そのビラビラの稜線がナイフエッジで、形に張りがあって、しかも着色がかなりあるから、結構いやらしい。マンコの穴は狭い。マンコの毛は長い。においは薄い。クリトリスははっきりしているほう。クリトリスがしっかり全部剥き上がるのが君のマンコの特色。尻の孔はきれい。こんなもんだろう。小陰唇がぶよぶよの形をしている女の子や、全然突き出ていない貧弱な女の子も多いんだよ」
 私の説明を聞いていた麗花は、両膝を立て、両手を小陰唇に伸ばして割れ目をあけ、顔を両膝の間に沈めて秘肉を覗き込んでいた。
 私に心を許しきったポーズで、それを見るとまたペニスが持ち上がってしまった。
 時間が時間だからフェラチオさせたいところを我慢した。

 結局レビトラはよく勃起はさせるけれど、老人の私に二回の射精を可能にさせてはくれないと私は判断した。
 それならそれでもよいけれど、刺激に対してカリがすごく鋭敏になるのはかなわない。薬を飲まない時には耐えられたフェラチオや手こきに耐えられなくなるのではエロプレイの妙味が薄くなる。
 10mgの錠剤を半分にして飲むのがよいのかもしれないと思っていた。
(千戸拾倍 著)
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