全く久し振りに入った店で、アルバムで選んだのがアミコだった。
アミコは、目がパチッとしていて顔立ちはまあまあ、ウエストが締まっていてスタイルも良かったけれど、挨拶らしい挨拶がなかった。
顔を合わせて、私が愛想良く言葉をかけて、まともに言葉を返さない女というのは、私がもっともいやになるタイプだ。まあ、男は誰でもそうだとは思うが。
そしてアミコは、私がどんな男なのか、どんな遊び方をしているのか探るようなお愛想の質問もせず、しかも、部屋を見事に真っ暗にしていた。新人の嬢ならともかくも、業界歴があって部屋の照度をしっかり落とす女というのは、私が女の性格にもっとも気落ちするところだ。
無愛想で真っ暗のダブルパンチだから、私はたっぷり気持ちがくすんだ。地獄までマンコをしに来た気分がする。
そして、照明を明るくするように頼むとアミコがバシッと拒んだ。ここまで愛想なく拒まれたことがないから、私は更にガッカリした。ここまで感じの悪い女は10数年ぶりだと思う。
更に様子を見ていると、アミコはああしてくださいこうしてくださいと、指示先行型の話しようで、私が自分の意思で動こうとするのを拒んでいるのも同様な四角四面の女だった。
「はい、ここに腰を下ろしてください」「はい、服を脱ぎます。上体を後に傾けてください」「腰を浮かせてください」「私の服もお願いします。ボタンの位置はこことここにあります」「はい、(ソファーに)もっと深く腰かけてください」「足を開いてください」「ベッドのここに寝てください」
ずーっとこんな調子だった。私は能面のスチュワーデスを連想した。
アミコが私の下着を籠にしまった後、私の目を見ながら無言ですーっとそばに寄ってきたから、私は(服に手をかけて)というサインだと思った。
無言なことを忘れれば良い態度じゃないかと思ったが、ドレスに手を伸ばそうとする前に「ボタンの位置はこことここにあります」とアミコが指で示しながら言ったから参った。慇懃無礼とも思える、情感を全くくすぐってくれない物腰だ。
どうやって服を脱がせたらいいのかまごつくのもストリップ支援の楽しさなのに。
せめて、「ボタンはここよ」と媚びた顔で言ってもらいたいものだ。
私は初対面の当初、絡み合いを始めるまでは、嬢の出方、要するに、気持ちの硬さによってはかなり遠慮深くしていることがある。
その時私は遠慮深くしているだけでなく、ひたすらアミコの所作と言葉にあきれて口数も少なかったから、アミコには、まるでソープに不なれな客と見られたようだ。私は、看護婦に指示されている入院患者のように「はい、はい」と返事をして従うだけだ。
今から私が貴男にキスを許す時間、今から貴男が裸になる時間、今から私(アミコ)を裸にする時間、今から
(この洗っていないチンポに私が我慢して)フェラチオする時間、今からは貴男が好きなように腰を動かす時間、今から射精済みのチンポの残り汁を吸い取る時間、何だか全部区切りがはっきりして、私がこれを今から貴男に許すのです!、今からとっても気持ち良いことを私が貴男にしてあげるのです!というムードを放散している。しかもアミコには、自分の思惑と違うことを一切させないという気合いが籠っていた。
要するに警戒心が極端に強いか、客を舐めきっているか、極度にくそ真面目であるか、のどれかなのだ。
キスをきちんとすることについて指導が厳しい店だから、キスをしましょ、と能動的雰囲気で寄り添うのは形ができているけれど、心が全く伴っていない。肝心の口づけが、唇を殆ど閉じていて、自分のほうから僅かに舌先を出して「はい、先のところだけ吸わせてあげるから、吸いなさい!」という感じだ。
アミコのすることは、男性器への対処の面だけを捉えればソープ嬢としてなかなかレベルが高いのだけれども、何から何まで艶やかさがない。
目がキリッとしていて、これだけの器量をしていて、何やら野性的な魅力があるのに、これではもったいないと思わざるを得ない。
それだけひどい客が多いからアミコが先手を打ってこのようにしているのだとあらためて思うけれど、高額店でこんな進行では私はかなわない。
私は強引なことを絶対しないのだから、相手を見て振る舞い方を変えてくれと言いたい。ベテランのアミコはやることはそれなりにハイレベルな動作をしているけれど、こちらは全然感興が乗らない。
即尺が思いっ切り良くしゃぶりつくやり方で、カリ首をがっちり咥えられたときには気を取り直そうと思った。でも、「どう、結構な味がしませんか?」なんて軽口は全然言えない。
アミコが「足を開いてください」と言ったから玉舐めするだろうと判断し、股間を開けた。その通り巧みなキンタマ攻めをした。未洗浄の陰嚢を口に含むのだから、かなり立派な心がけだ。
している性技は動作としては局所的に見事だけれど、私から見れば素晴らしいほど情緒ゼロだ。奴隷的な行為をあまりにも毅然とかかって、妙にかしこまったところがある。
しかし、勃起支援、射精誘導にはもうたっぷり自信がありそうだ。
徹底奉仕路線というのは、それが親密さを除外したものであれば、たとえソープ遊びといえども相互の対等なセックス快感の追求を願う私にはあんまり楽しくない。
私は勃起具合の計測の実験動物にはなりたくない。もし、レビトラを飲んでいなかったら、ペニスは完全に縮こまってピクリともしなかったに違いない。
そして、アミコは、私にソファーに座らせたままで跨ってきた。納めて上下動するや否や見え見えのよがり声を発するから、またガックリ来た。膣道は把握の力があり、なかなか小気味よい上下動をしたのだけれど、快感がほとばしっていますという作り声には白けた。
エロビデオの影響なのか露骨なフェイクをする女が近頃実に増えたことには驚く。
アミコの尻の落とし方はリズミカルで持久性があって、しかも、最高勃起物に合わせて動きが軽快だから、このままソファーのファックで抜いてやりたいという様子だった。
でも、私は女をよがらせぬまま気をやるのは嫌だ。大体、会ってすぐ、相手のリードだけの状況でフェイクの声を聞きながら射精するなんて、そんなサル男にはなりたくない。
それで、上下に動いている顔に向かって「マンコ、舐めたい!」と言ってやった。
アミコは素直にソファーから下りてベッドに寝そべった。特に何も言わず、私の目を見ることもなく、すーっと移動したから情感はゼロだ。
寝る時に誘うような視線を送ることもない。しょうもないことするなぁ、と思っているような横顔を見て、私は舌打ちし、暗いベッドで早速クリニングスにかかった。
それで、驚いたことには、アミコは両脚の構え方でもって完璧にクリトリスを防御して、私にまともなクリニングスをさせなかった。とにかく両膝を開けようとはしないのだ。
私は巧妙なクリニングスによって初対面の女の心を私に馴染ませることにいつも成功しているのだけれど、これではどうしょうもない。
アミコに警戒心を解くように言おうかと思ったけれど、あまりにもガードががっちりしているし、それまでもう散々あきれているから一切注文はしないことにした。要するに、完全に気持ちが切れた。これなら、3万円以下の店の女だ。
ここまでつまらない女というのは、私が20数年間金津園で遊んで4人はいなかったと思う。
私はもうまともにクリニングスをすることをあきらめた。もう怒りや失望を通り越して、こんなやり方で接客していたら仕事は全く楽しくないだろう、とアミコが気の毒になってきた。
私は正上位で合体した。気持ちが切れるなんて滅多にないことで、すっかり白けていたから、抽送が長持ちした。ツンドラ地帯で
雹に尻たぶを打たれ寒さに震えながら、息にトナカイの肉の脂のにおいがして、首に垢がたまっている女に青姦しているように気持ちにブレーキがかかって、噴出が遅れた。
その結果、面白いことに射精感は満喫できた。レビトラを使っていなかったなら、生勃ちのまま嵌めて、十数回前後運動をすれば、さほど快感のないまま洩らしていたことだろう。
アミコは『後舐め』をしたが、ティッシュで拭ってからペニスを口に含んだ。ティッシュを当ててからの後吸いというのは私は初めての経験だ。吸い方がオヤッと思うぐらいに立派なだけに、一拭きしたというのが何とももったいない。
即ベッドの後はピンクチェアープレイ、マットプレイと進んだ。
ピンクチェアーというのは私は初めてなのかもしれないが、一昔前に経験したような気もする。婦人科の診察台のような大変けったいな形をしていて、いかにも股間の快楽のための道具だ。
アミコは、仰向けで大股開きした私に、治療行為を施すような顔で猥褻マッサージに取りかかった。アミコが絶妙に私の股間をさすり尽くすから、ペニスは、射精直後であるにもかかわらずはなはだしく起立した。
魅力ある態度が全くできないのにチンボいじりだけものすごく上手なのが笑えてくる。玉舐めやアナル舐めもするし、とにかくカリ首を指で刺激するのが上手だった。
何も言葉を交わすことなく、せっせせっせの音がするぐらいにアミコはペニスの刺激に励んでいた。その粘着的な愛撫が素晴らしいから、椅子のプレイでは私のペニスは充分悦んでいた。
ピンクチェアーに寝そべった私の腰の上にアミコが跨り、盛んに上下動すると、ペニスは充分気持ちよかった。私はイッてやろうと念じたけれど、さすがに射精したばかりのところでは無理だった。
ただ生理的亢奮度が良い線を行っていたから、私は精神的昂揚が低レベルでもマットプレイでは抜けるのではないかと期待した。
アミコは私を風呂に浸からせた後、ピンクチェアーを脇にどけ、手早くマットプレイの準備をした。
アミコのマットプレイの技はピンクチェアーでやったことと全く同じだった。ヌルヌルにされて微妙なところを弄られていると、とにかく刺激の仕方が巧みだから、同じように私のペニスは充血した。
私はずーっとアミコの手でペニスを揉まれていたかったが、アミコがペニスを握って乗っかってきた。
女上跨位の交合で、アミコがだんだんだんと腰を打ち下ろすのと呼応し、私は必死に下から突き上げ動作をした。
スレンダーな体の上下動が見事なまでに急ピッチで持続的だった。乗っかった女のこれほど速い上下動は初めてだ。なのに、私の短いペニスを全く外さない。しかも、不思議なことに、いつもは女の尻に叩かれて痛くなるはずのキンタマがちっとも痛くならない。
アミコの上下動は芸術的と言っても良いぐらいだ。私はアミコの運動の巧みさと一定のリズムの持続に感心し、ニタニタしながら射精起動を待った。
今度はつつがなく発射できた。アミコが美人で、肉壺の具合が良いから、精神的には(この糞アマめ!)でも、射精まで持ち込めた。
湯船でローションを落としてベッドルームに腰を下ろすと、丁度1時間が経っていた。
「えーっ、驚いたなぁ。即をやって、ピンクチェアーをやって、マットやって、ちゃんと2回抜いて、それで60分しか経っていないぜ。びっくりするねえ。後1時間どうしたらよいのだろう。もう勃たないぜ」
私が途方に暮れた顔でぼやくと、アミコが笑っていた。
その笑顔を見て、部屋を明るくするよう求めた。すると、アミコは意外にも素直に従った。私はブランデーを所望した。
私は、アミコがまともにクリニングスをさせない以上、もう評価は最低レベルだ。裏を返したら喜んで股ぐらを私に任すかもしれないけれど、それではダメだ。帰っても良いぐらいだけれど、60分を残して去るわけにはいかない。
話をきちんとしそうなので、だべっていることにした。幸いにしてブランデーはある。
抽送中のアミコの堂々としたフェイクぶり、私のクリニングスに対する徹底的な防御反応、時々は当たる私の舌先に対してアミコの肉体がまるで無反応なこと、舌先で探ってみてアミコの陰核茎部がまるで発達しておらず、大陰唇の間にめり込んでいるようだと感じたこと、こういうことから、私は、アミコがオナニーを殆どせず、クリイキもまともにしないのだろうと想像した。
そのことをズバリ指摘すると驚いた顔をしていた。まさしくその通りだった。
その指摘でアミコは私に瞠目した。マットの準備をしている時に、私が風呂の中から何を問いかけてもはぐらかした答え方をしていたけれど、今度は年齢とか経歴とかきちんと説明するようになった。
尋ねたわけでもないのに、クリイキが大好きな仲間の名前まで出してきた。但し、その名前は声が低すぎて聞き取れなかった。
めずらしく親には仕事のことを話していた。ただ、雑誌の写真から親戚にばれて、大変困ったことがあって、それからは顔出しに慎重になった。
顔出ししていなくてもアミコはなかなか美人だった。老けた顔つきではないし、スタイルもなかなかのものだ。そして、テーブルの上にあった名刺の裏の出勤予定を見るとかなり出勤日数が多かった。
「この出勤のしかたなら、月に2百万円は稼いでいるんだろう?」
「ううん、そこまでは」
「えーっ、じゃあどれくらい稼いでいるの?」
「月に180万円ぐらいかな」
「君の出勤状況と、君のこの素敵な容姿からしたら、月に2百万円はコンスタントに稼がなければダメだぜ」
「……」
「キミは抜き上手だから、月に2百万円ぐらい稼ぐのは簡単だと思うな」
話が途切れたとき、アミコが「どんな子が好みなの?」と聞いてきた。
「受け身ができて、攻めが上手な子がいいな」
「両方とも?」
「僕の言う受け身が上手というのはねえ、貴女が想像するのとは多分違うと思うよ」
「何かしら?」
「本当に受け身の上手な女というのはね、男が上手に愛撫をした時に、その女がその男に拒絶感を抱いたりしていない限りにおいて、スコーンとイク女。これが本当の受け身上手な女。男を感動させる女。僕はそう思っているよ。要するに、ソープで働いていても毎日のようにオナニーする『オナニー大好き女』、これが攻め好きの男から見れば一番楽しい女だ」
アミコは、鳩が鉄砲を喰らったような顔をした。
私は『月に2百万円』の話と『イク女』の話でもって、私のオーラルに股ぐらを閉ざしていたアミコに強烈に嫌みを言ってやったわけだ。
二度目のザーメン放出の後約50分間いろいろぶっちゃけたお喋りをしたから、アミコは私にまた来てもらいたそうな顔をしていた。私も二回目の射精を果たすまでは(このクソ女め!)と思っていたが、会話は楽しめた。
しかしそれにしても、初対面の女であると、こちらが激しく気落ちしていようが、二回射精できてしまうのが本当に不思議だ。精神と本能とは違うということがよくわかった。
帰宅してから金津園ワールドの『泡姫データベース』を眺めてみた。予想通りアミコのことが載っていて、讃辞の書き込みがたくさんあった。
アミコの性技がかなり立派なことは認めるけれど、ああいう運び方をする女に大絶賛とは、ほんとうにあそこの書き込み者は射精だけが関心事のおこちゃまばっかりだ。
金津園ワールドや2ちゃんねるソープ板のようなところはガキの祭典だから、多回数射精誘導する美人のソープ嬢というのが大好評となる。
どう見てもアミコは抜きを業とする女だ。しかも、ご本人がセックスを楽しむ女ではない。それが『泡姫データベース』では大絶賛を博している。せっかく私と同じ大変結構な趣味(ソープ遊び)を持ちながら、さもしくて寂しいガキどもがいすぎるから、私はこの歳で人間嫌いになりそうだ。
アミコが昔は顔出ししていたと言っていたのを思い出して、4年前、2002年9月発刊の『コンチネント11月号』を取り出した。これは浮舟グループのお抱え雑誌のようなもので、ここに当時の浮舟グループの店7店の嵌め嬢が
あい、あいか、あかり、あきら、あさがお、あみ、あや、あゆか、ありす、あんな、
えま、えみり、えりな、えるざ、かおり、かずき、くらら、こい、さくらこ、さき、
しのぶ、じゅり、すみれ、せいこ、せな、たまえ、ちか、ちはる、ともか、なお、
なな、ななみ、なるみ、ねおん、ねね、のえる、のりか、はるみ、ひかる、ひな、
ひみこ、ひろ、まこ、まな、まなみ、まゆみ、まりも、まるこ、まん、みな、
みなみ、みなよ、みほ、みやび、みらい、めぐみ、もえ、もんろー、ゆうか、ゆき、
ゆきの、ゆたか、ゆめ、ゆな、りりあ、りんご、れい、れいか、わかな
(注) こちらは実源氏名で、『金津園遊興録』は仮名。
と、69人載っていた。それまで私が膣内射精したことのある女がこの中に12人いたが、それが13人に増えることになった。
それにしても、私はアミコのマンコを見分していないのだ。20数年間女遊びをして、マンコを眺めていないというのはアミコが二人目ではないかと思う。